MotoGPカタール:ロレンソ:リヤ・タイヤ・ギャンブルがレースでの勝利につながった

 「お口チャック」がばっちり決まったロレンソのインタビューです。



 「わたしの信頼と信念がこのレースでの勝利をもたらしたと思っています。また、今回のレースについて、わたしのキャリアの中でも三本の指に入る出来だったと思っています。」 - ホルヘ・ロレンソ

 ホルヘ・ロレンソ曰く、彼のソフト・リヤ・タイヤ・ギャンブルが2016シーズンのMotoGP世界選手権開幕戦での勝利における決定的要因であったという。このナイト・レースはカタールにて行われた。

 このモビスター・ヤマハのライダーは、自身のタイトル防衛に向けて力強く発進した。彼は9周目にドゥカティのアンドレア・ドヴィチオーゾからリードを奪い、そこからレース終盤にかけて徐々に後続を引き離した。最終的には2秒のリードを築き、チェッカード・フラッグを受けた。

 ロレンソはかなり遅い段階になってからミシュランのソフト・リヤで走ることを決めた。彼はレース当日のウォームアップにミディアム・タイヤで臨んだが、自身のメイン・ライバルの一部に対して苦戦を強いられた。その末の決断であった。

 結局この決断は功を奏し、彼はドーハにおいて「自身のキャリアにおいて三本の指に入る勝利」を手にした。

 この28歳は依然としてヤマハとのMotoGP契約の更新を決めていないが、彼はしばらく待つことでドゥカティから届くであろうオファーを検討するつもりでいるようだ。彼はこのように語った。「実際、ウォームアップでは絶好調ではありせんでした。ペースを維持するのに多くの問題を抱えていました。マルク(マルケス)を見るとソフト・タイヤを使っていましたが、彼はどんどんペースを上げていました。それで、疑問がわいてきたんです。どちらのタイヤを選ぶべきなのかについて。」

 「最終的にソフトで行くことにしました。概して言って、ソフト・タイヤはレース終盤にかけて性能が落ちていくものです。しかし、今回はその逆でした。どんどん良くなっていったのです。スライディングについてそうならなかったんです。レース序盤はかなりスライディングしていましたが、最後の数周においては好感触でした。」

 「アンドレアからのプレッシャーもありましたが、わたしたちは最後の三周においてわずかな差を築くことができました。そしてついにマルクがドヴィチオーゾをパスし、差が1秒に達しました。これで少し気が休まりました。勝利は御託を並べるよりもはるかに良いものですし、今日、わたしはトラックにおいて語りました。」

 ロレンソによれば、彼のチームのミシュランの技術者はミディアム・コンパウンドを選ぶのが無難であると考えていたが、それにもかかわらず今回の選択に踏み切ったという。

 「彼はわたしを祝福していました。わたしは彼を祝福していませんでした。確かに、わたしはハッピーでしたし、わたしたち全員がハッピーでした。」ロレンソはこのミシュランの技術者とのレース後の抱擁についてこのように冗談めかした。

 「彼は硬い方を勧めていましたが、最終的にはわたしの決断が、おそらく、わたしを勝利に導きました。ですから、彼もわたしも、わたしたち全員がハッピーなわけです。」

 「おそらくこれからは、彼は正しいタイヤ選択を教えてくれるでしょう!わたしたちはお互いに上手く行っていますから、問題はありません。」

 「ミシュランによれば、ソフト・タイヤはハードよりも挙動が大きいものの、そのパフォーマンスの持続性には大差はないとのことでした。実際、ウォームアップにおいてはペースが悪く、それを受けて今回のリスクを取ることにしました。一部のライダーがウォームアップにおいてソフトを使い、それでわたしを上回るペースを刻んでいたのを目の当たりにしましたから。ここで別の選択をすべきであると認識しました。」

 日曜のレースでのいつもとは異なる展開を振り返り、ロレンソはこのように語った。前に出た際には決定打を繰り出すことができなかったが、レースの進行に伴ってペースを上げていくことは可能であると感じていたと。

 「レース序盤はペースがイマイチで、いくつかのコーナーでややペースを落としていたようでした。最終セクターのトラックの中間で彼(ドヴィチオーゾ)をパスすることにしました。ストレートでのオーバーテイキングを避けるためでしたが、これがカギでした。」彼はこのように説明した。

 「ともかく、わたしがレースを先導し、ペースを上げると彼はわたしを追走しました。彼との差は0.3から0.5秒で、彼を引き離すことはできませんでした。それでもわたしは粘り、自身のペースがさらに上がることを信じていました。わたしの信念がこのレースでの勝利につながったと思っています。またこのレースはわたしのキャリアにおいて三本の指に入るほど素晴らしいものでした。」

 「最初のレースを表彰台で終えるというのは重要なことです。2014年にはクラッシュし、ゼロ・ポイントに終わりました。わたしにとって最悪の出だしでした。同じ自信が持てないのですから。」彼は付け加えた。

 「そして昨年は表彰台を逃しました。ですから、勝利から始まるというのは完璧な形ですし、多くの自信をもたらしてくれます。さらには、ポイントにおいても他のライダーに対してわずかなアドバンテージを持つことができますし。」

 プレシーズン中のミシュランの進歩に敬意を表し、ロレンソはMotoGPのニュー・タイヤに大幅な向上が見られたと語った。

 「まず、ミシュランは大変良くやったと思います。フロント・タイヤについて。最初のテストで最初にフロント・タイヤを試した際、わたしたちは多くの問題を抱え、多くのクラッシュを喫しました。このフロント・タイヤの限界がなんなのか、理解するのが大変困難でした。」彼はこのように述べた。

 「そして今、最後のテストを終えて、わたしたちは別の種類のフロント・タイヤを試すことができました。その感触は大幅に改善されており、限界も掴めるようになりました。」

 「ミシュランの素晴らしい成果を称賛しなければなりません。またリヤについても、今回のレース・コンディションにおいて管理できる代物でした。確かにタイヤはへたりましたが、いずれのタイヤでもほぼ同等のペースを維持することができました。」

 新しいタイヤでどのようにコーナーを攻略したかについて、ロレンソは次のように語った。「ミシュランが持ち込んだ新しいフロント・タイヤで、わたしたちはそれなりにブレーキを掛けられるようになりました。おそらくブリヂズトン・タイヤにはまだ及びませんが、かなり近いところまできています。」

 「リヤの出来は非常によく、十分なトラクションがあります。しかし、ブリヂストンとは異なった振る舞いを見せます。以前よりもややスライドが大きくならざるを得ませんから、スロットルの操作もこころもち慎重に行わなければなりません。しかし、最終的なラップ・タイムは極めて近く、最初のテストにあったような大きな差はありません。」

 ドゥカティのドヴィチオーゾとのバトルの勝敗が、ヤマハ残留に向けての決定打になりえたか否かについて尋ねた際、彼はこのように返答した。「今日のレースの出来事は変わりません。わたしはただ25ポイントと多くの自信を手にしました。しかし、これがわたしの今後を決定づけることはないでしょう。」

Source: Crash.net



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