Moto3スキャンダル:ホンダはレブ・リミットを超過していた

 SPEEDWEEK.comより。仮にKTMの主張が本当なら興ざめですね・・・。


Moto3: KTM-Motorsport-Direktor Pit Beirer ist enttäuscht und schockiert. KTM kann nachweisen, dass Honda 2015 in der Moto3-WM das Drehzahllimit im fünften und sechsten Gang überlistet hat.
Posted by SPEEDWEEK on 2016年2月23日



 KTMのモータースポーツ・ディレクター、ピット・ベイラーは失望と衝撃に打ちひしがれている。KTMは証明できるという。2015年のMoto3世界選手権において、ホンダが6速と5速のスピード・リミットを巧妙な手口で欺いていたと。

 ピット・ベイラー、すなわちKTMのモータースポーツ・ディレクターは深く失望している。Moto3世界選手権におけるKTMの顧客の中には、昨シーズンまでホンダ系チームで働いていたメカニックや技術者を新たに雇い入れたチームもある。

 こういった技術者たちが、ここに来てKTMにコンピューター・データを提示したのだ。これは単なるウワサの種ではない。彼らは確固たる証拠を提示したのだ。2015年においてHonda NSF-250RWに乗っていたライダーたちが、スピード・リミットをかいくぐっていたことに対する。この規定値は13,500 rpmであるが、ホンダ勢の回転数はレースにおいてしばしば13,600 rpmに達していた。

 ピット・ベイラーはこの証拠をドルナのテクニカル・ディレクター、コラード・チェッキネリに提出した。先週の水曜のことである。しかしそれから今に至るまで、これに関する声明も説明もないままである。Dell'Ortoの管理不行き届きについても。2011年、同社とドルナは競争入札を経ずにMoto3のスタンダードECUに関する契約と結んだが、その当時はこれに対する批判があった。

 ピット、KTMは証明できるのでしょうか?ホンダの回転数が2015年のMoto3世界選手権において、13,600 rpmに達していたと。
 はい。それは事実です。わたしたちが抱えているMoto3ライダーの中には、ホンダからKTMに乗り換えた者たちもいます。彼らが初めてわたしたちのバイクを走らせた際に文句が出たんです。わたしたちのスピード・リミッターの作動があまりにも厳格で、回転数が13,500 rpmに達したとたんに頭打ちになると。ホンダ・エンジンはもっと扱いやすかったというんです。訊けば、「レブ・リミッター」の効きがもっと穏やかであったそうです。
 こういった場合、技術者としての選択肢は二つあります。一つは効き始めを少し早くすることです。そうすれば、上限に達するまでの挙動はソフトになります。しかしそれをやると本来の出力の数%を捨てることになります。それゆえに、わたしたちはこの領域をできるだけ狭く設定したのです。したがって、ライダーはこの挙動に慣れる必要があります。絶妙のタイミングで旋回すればフルパワーが使えるのですから。
 ところが、ホンダから移ってきたライダーたちは常に不満を訴えていました。以前のエンジンは「レブ・リミッター」が介入した状態でもよく作動していたと。
 そこでわたしたちは、自陣にいる元ホンダ系チームのメカニックからコンピューター・データを提供してもらいました。ホンダのスピード・カーブを示すデータを。
 それを見た結果、そのホンダ・ライダーが13,500 rpmにおいてもなおフルの状態にあり、13,600 rpmに達してから緩く減速していたことが判りました。

 現在の状況は?Dell'Ortoにドルナ、IRTAFIMは何と言っているのですか?また、お手持ちの証拠は抜け目のないのものなのでしょうか?
 相当頭にきています。ドルナのボス、カルメロ・エスペレータの電話での対応に関しても。そこでわたしたちは、比較的早い段階でコラード・チェッキネリに訴えました。
 とにかく、わたしたちは憤慨しています。
 すっかり信じ込んでいたのです。スタンダードECUというものが存在しているからには、これに対するDell'Ortoの監視と管理が行き届いていると。さまざまな部品の回転数を把握しているのだろうと。Dell'Ortoはこういった検査の結果をドルナやIRTAに報告すべきでしょう。適切な管理体制を示すために。ドルナのオフィシャルやIRTA、ドルナにもエレクトリック・データを調査する仕組は備わっていなかった。これも、今回明らかになったことです。
 しかし、スタンダードECUなるものを置いていて、かつ13,500 rpmという上限を設定しているのであれば、そこに隙などあってはならないのです。定められた最高速を無視できるはずなどないのです。
 先週の水曜から返答を待ち続けています。腹立たしいことに、一週間近く音沙汰がありません。

 100 rpmの差は、レースにおいてどの程度のアドバンテージをもたらすのでしょう?
 これ以上のパワーを生み出すことは不可欠ではありません。ライダーたちは最後までフルパワーで走っていますから。とはいえ、だれしもがロング・ストレートでのスリップストリーム合戦について考えが及ぶでしょう。2015年のMotoGP世界選手権における。時々不思議に思っていたんですよ。頻繁に展開を読み間違えることについて。スリップストリームからやや外れていても、ホンダ勢がKTM勢を追い抜いていくシーンを何度も目にしましたから。
 Moto3のモーターサイクルでは、ストレートの半分あたりでしばしばレブ・リミッターが作動するんです。そこからあと100 rpm上乗せできるとすれば、それは有利に働くでしょう。それが5馬力をもたらすということはもちろんありませんが、Moto3世界選手権のような接近戦においてはそれなりの意味を持ちます。また、わたしたちが僅差でタイトルを逃したことを考えれば。わたしたちの獲得ポイントは254ポイントで、ホンダは260ポイントでした。このような僅差の争いにおいては、この差が決定打になりかねません。スタンダードECUを採用するクラスにおいて、このような差は受け入れられません。

 不思議に思うことはありませんでしたか?ホンダで世界チャンピオンになったダニー・ケントが、後続を5秒も引き離して単独走行するシーンが度々見られたことを。これほど厳格なレギュレーションを布いているにもかかわらず。
 はい。それはもう。しかし、まさかそんなことになっているとは思いもよりませんでしたし、これは受け入れがたいことです。
 2015年については、正々堂々と戦った末に敗れたのだと思っていましたし、先週までは潔く負けを認めていました。
 それがここにきて消化できなくなったんです。見過ごせない事実を知ったために。
 わたしたちがMoto3世界選手権への参入を決めた際のことです。わたしたちはレブ・リミット15,000 rpmのシャシーでテストを行っていました。その当時に想定されていたレギュレーションに沿ってエンジンを設計し、開発を始めていたんです。そしたら、かなり後になって14,000 rpmで行くという通知が来ました。そのために、エンジンの変更を迫られました。それから、このカテゴリーのレギュレーションが整備されてゆき、あらゆるものが最適な状態になりました。2015年には、ホンダからの圧力によりレブ・リミットが13,500 rpmに引き下げられました。コスト削減という名目の下で。
 13,500 rpmという案には最初から反対しでした。仕上がりのいいレーシング・エンジンが人為的かつ無意味に切り捨てられると感じましたから。それ以上に、こういったことがコスト削減につながるとも思えませんでした。
 13,500 rpmという制限を押し付けたのはホンダなんです。そのせいでわたしたちはスピードを削がれ、大いに悩まされてきました。

 落としどころは?現行のスピード・リミットをこの先も受け入れるのでしょうか?ちゃんとしたオフィシャルの監査もないまま。
 Dell'Ortoの非は否めません。なぜなら、彼らは恒常的にエレクトリック・データを調べていましたから。
 IRTAの技術者たちでは、この複雑怪奇な技術はもはや手に負えません。レギュレーションがあるわけですから、タイミング・チェーンやバルブ、エンジンの改造に対して注意を払うのは当然でしょう。
 IRTAを攻めているわけではありません。ECUのブラック・ボックスの中身を覗いたところでどうしようもありません。Dell'Ortoのようなマニュファクチャラーに発注して、13,500 rpmが上限のECU30ユニット、つまりすべてのライダーのために作らせればよいのでしょうか?実際に議論すべきことやコントロールすべきことがなんなのかは解かりません。
 わたしたちはこの問題を一週間前に提示しました。しかし、まだその回答を受け取っていません。

 2016年に向けての対応は?レース毎にデータを提示させますか?
 通常の手続きに則って抗議するつもりです。他のクラスのように、こういったデータや証拠を提供するよう。3レースかそこら毎に。
 今は、昨シーズンの話をして嘆いている場合ではありません。チェックされていないのですから。わたしたちは2015シーズンの選手権を落しました。しかし、320日のカタールGPまでに保障が欲しいのです。すべてのMoto3エンジンに13,500 rpmの規制がかけられていることについての。もちろん、ライダーがシフトダウンを早くしすぎることもあるでしょう。その場合にはクラッチが急に放れてエンジンが空回りします。それは仕方のないことです。これが起こるのは、上手く行っていないときですし。
 わたしたちは大変注意深くホンダのデータを精査しましたが、恒常的にリミットを超過しているんです。5速や6速でストレートを走行中に。ここにおける100 rpmの上乗せは明らかに有意義でしょう。
 ホンダからやってきたライダーたちは、わたしたちにホンダのシステムをコピーしろと訴えています。彼らはマッピングの変更を望んでいます。同じように欺けと言っているわけです。しかし、それは無分別でしょう。
 スピード・リミットが存在するのであれば、それを尊重しなければなりません。

Source: speedweek.com



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