ブリヂストンがオースティンのレース結果を振り返る


 motogp.comより、ブリヂストンの東雅雄氏のインタビューです。日本語版の該当記事と比較してみると、内容があまり重複していないことが判ります・・・。


 オースティンの最新鋭のトラックにて開催された、Red Bullグランプリ・オブ・ジ・アメリカズの終了後、ブリジストンがタイヤの観点からグランプリの週末を振り返った。同イベントは、またしても最高峰クラスのタイヤ・サプライヤーであるブリヂストンにとって慌ただしいものとなった。

 サーキット・オブ・ジ・アメリカズにおける、レース時のトラック・コンディションはドライであった。しかしながら、その際の気温はプラクティスおよび予選セッション時のそれと比較してかなり低かった。21周のレース中に記録された路面温度の最高値は33 °Cであった。東雅雄、すなわちブリヂストン・モータースポーツ・タイヤ部門のチーフ・エンジニアは、オースティンでの週末を振り返り次のように語った。

 先週、サーキット・オブ・ジ・アメリカズでの二度目のレースが開催されました。ここで最初にレースが行われてから、トラック・コンディションに改善はみられましたか?

 トラックのグリップ・レベルは2013年よりも良くなりました。しかし、サーキット全般に関しては、昨年からの大きな変化はみられませんでした。数名のライダーが、トラックの一部区間がでこぼこしていたと報せてくれました。とりわけ、ハード・ブレーキング・ゾーンについて。しかし、サーキットの特性は基本的に同じです。グリップ・レベルが上がったことを裏付けるように、ライダーたちは昨年のデータを基に作業を進めたフライデイ・プラクティスの時点で、昨年を大きく上回るペースを見せました。この速いペースは週末を通して維持され、新しいサーキット・レコードが予選と決勝のいずれにおいても記録されました。また、レース全体のタイムも、昨年からほぼ10秒更新されました。

 ファクトリー・ホンダとヤマハのライダーの多くが、ハード・コンパウンドのリヤ・タイヤを評価しましたが、結局、レースにおいてそれを採用したのはただ一人、マルク・マルケスだけでした。なぜ彼以外のライダーは、レースにおいてこの選択を取らなかったのでしょう?

 わたしたちは、より多くのライダーが、レースに向けてハード・コンパウンドのリヤ・スリックを選択するだろうと踏んでいました。しかし、レース当日の路面温度は、前日までの午後のセッションにおいて記録されたものから大きく低下しました。雨の可能性すら報じられていました。こういった要因から、ファクトリー・ライダーたちの間でミディアム・コンパウンド・リヤへのシフトが生じたのかもしれません。ハード・コンパウンドのリヤ・スリックでレースに臨むことについて検討していたライダーはいました。しかし、日曜日の天候を見て、恐らく心変わりしたのでしょう。

 ハード・タイヤについて比較すると、昨年にわたしたちがこのサーキットに持ち込み、マルケスが優勝した際に使用していたものと、2014年仕様のハード・コンパウンド・リヤ・スリックでは、後者の方がよりエッジ・グリップを重視した設計になっています。ですから、今後はより多くのライダーが、レースの際にこの選択肢を採るのではないかと予想しています。マルクは午前のセッションの段階からハード・コンパウンドのリヤ・スリックで非常に速いタイムを記録していました。ですから、彼に関してはこのタイヤを易々と使いこなしていたんだと思います。予想よりも気温が低い状況にあっても。

 一部のライダーは、レースの際にミディアム・コンパウンドのフロント・スリックが極度に摩耗する現象に見舞われました。このような事態は、レースよりも前のセッションにおいても発生したのでしょうか?また、何が起こったのか説明してくださいますか?

 フロント・タイヤの右側に極度の摩耗が見られました。一部のライダーがこの現象に見舞われましたが予想外の事態でした。このサーキットの一部区間は、タイヤのライト・サイドに対し極めて厳しい耐久性を要求しますが、わたしたちのコンパウンドはその要求を満足する設計になっています。あらゆる変数について確認しなければなりません。ライディング・スタイルにマシンの特性、レース時のトラック・コンディションを含む。これにより、なぜレースの際にこのような極度の摩耗が発生したのかについて、その原因を突き止めなければなりません。また、なぜ特定のライダーのみに発生したのかについても。自信を持って言えることは、いずれにせよ、わたしたちのタイヤに欠陥はないということです。また、レースの際の作動条件が昨年、あるいは今回の週末のプラクティス・セッションよりもかなり厳しいものであったということも確かです。

 このような高いレベルの摩耗は、昨年においても、今年のプラクティスや予選においても見られませんでした。アメリカズ・グランプリで取得したタイヤ並びにレースのデータについて、わたしたちのテクニカル・センターで分析を実施する予定です。そうすれば、なぜこのような事態が発生したのかが判明するでしょう。

 



 

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